サブブログ〜アラサーの悩み〜

モテるためにダイエットを始めた哀れな男

大学入試に失敗した受験生へ

大学入試に失敗しても将来どうにでもなるよっていう話

昨日、今日と共通テストですね。受験生はお疲れ様でした。

私が受けたのは10年程前、まだ名前がセンター試験の頃でした。

実は去年から仕事で大学にも籍を置くことになり、ふと当時の大学入試を思い出しました。

というのも、私は大学入試に失敗した人間で、当時は「第一志望に入れなかったら大学生活も就活も終わりだ...無駄に4年間過ごして社会人になったら低賃金でこき使われる未来が待っているんだ」と絶望していましたが、10年経った今振り返ると全然そんなことありませんでした。希望の大学に受かってたらどんな人生だったかは想像できませんが、少なくとも今振り返ると落ちて良かったと思えます。

共通テストで失敗してしまい将来に絶望している受験生、またその親御さんもいると思うので人生の先輩として励ましを込めて私の体験談を語ろうと思います。

 

 

高校時代

私は関東圏のとある県立学校に通っていました。いわゆる進学校で私立は早慶が目標で、旧帝大や医学部に進学する人も多い学校でした。

理系で物化を選択していました。志望校は旧帝大の工学部でした。数学が得意で校内でも全国模試でも上位成績者に名前が載り図書カードをもらっていました。一方で英語や地理など暗記が必要な科目、すなわち勉強量が必要な科目は得意ではなく、いわゆる要領で何とかこなすタイプでした。

数学と理科系科目ができれば模試の判定は良いので、「模試の判定も良いしそんなに勉強しなくても大丈夫だろう」と油断しており、受験が本格化して周りが必死に勉強しているのに私は真剣に勉強していませんでした。

 

センター試験

そんな中、受けたセンター試験。実はセンター試験は上手く行きました。地理は全く勉強していなかったので50%くらいしか取れなかったのですが、数1Aは満点、数2Bは1問だけ間違ったくらい、他の理系科目も良かったので自己採点で総合85%を超えていたと思います。当時はセンター利用というものがあり、私立大学でもセンター試験の結果が良いとそれだけで合格できるというシステムがありました。私はセンター利用でMarchの理工学部に合格しており、「とりあえず何が起きてもMarchには行ける」という安心感が更に私を油断させ勉強量が少なくなっていきました。勉強そっちのけでPS2のデビルメイクライというゲームにハマっていたのを恥ずかしながら覚えています。

 

私立大学の試験

そんな中、私立の2次試験が始まりました。私はMarchと早稲田を受けました。この辺りから勉強不足が露呈し始めます。初めに受けたMarchは上手くいったのですが、早稲田は得意な数学で失敗し試験終了時は落ちたと思っていました。ここで落ちていたら本格的に自分がやばい状況だと気づけたのですが、幸か不幸かギリギリ早稲田も受かってしまい更に調子に乗り始めました。

 

本命の旧帝大2次試験で大失敗

「Marchも早稲田も受かったし受験って楽勝かも?」と調子に乗り、過去問すら真面目に解いていない状態で受けた本命の旧帝大の入試。結果は惨敗でした。

まず英語が全然解けませんでした、英語は単語数が物を言う科目ですが、勉強量が不足している私は二次試験の英単語が当然わからず散々な結果でした。心の中で「やばい全然解けない、時間がなくなる」と焦って軽いパニック状態になっていたのを今でも鮮明に覚えています。

ここで一旦心を落ち着かせれば良かったのですが、初めての失敗だったので動揺してしまい、次の数学も丸々1つの大問を落としました。と言うのも1つの大問に(1)~(3)の設問があるのですが、(1)で導出した値を(2)、(3)で使うタイプの問題で、(1)の値を間違えたので必然的に(2)、(3)も間違えたというわけです。

最後に物理・化学でしたが、得点源の数学ですらダメだったのがショックで記憶があまりありません。家にどう帰ったのかも覚えていません。

 

後期試験で別の国立大学に受かる

今覚えば落ちたのは必然ですが、当時はショックで早く受験から抜け出したくて早稲田に行こうと思っていました。ただ周りから後期試験も受けた方が良いと説得され受けたところ何故か合格しました。身バレ防止でぼかしますが、受かった大学は旧帝大ではなく、神戸大、筑波大、横国などのレベルの国立大学でした。早稲田と迷いましたが、一人暮らしができるということ、また親の希望もあり国立大学に進学しました。

 

大学受験失敗で自分を見つめなおす

大学に入りましたが正直馴染めませんでした。サークルの歓迎会にも行きましたが、周りは「受験成功しました!これから大学生活エンジョイします!」という雰囲気の中、私のような受験失敗した側の人間はどうしても馴染むことができず、結局どのサークルにも入りませんでした。

でも今思えばこれが良かったと思います。サークルに入らず授業が終わったらすぐ一人暮らしのアパートに帰る、時間がたくさんあったので自然と自分の今までについて振り返るようになりました。「これまでずっと要領だけで生きてきた、結局自分は何も頑張れていなかった」と反省し、それから大学生活は勉強を第一優先にすると決めました。

大学では人生で1番と言っていいほど勉強しました。授業が終わったら夜10時まで図書館で勉強し、家に帰ってからは本を読む。本は年間100冊読む。試験は先輩からの過去問に頼らず真正面から勝負する。また読んだ本で時間管理なども身につけました。これを4年間やったところ、卒業時に学科代表として卒業証書をもらう、いわゆる首席のような形で卒業できました。この時にやっと受験失敗した自分を許せるようになりました。

その後、大学院に進学しました。

 

その後は色々上手くいくようになった、就活も楽勝だった

大学院でも勉強と読書の習慣を続けました。また就職活動は楽勝でした。理系の修士卒では成績が重要視されますが、成績証明書を提出したらほとんどの企業で最終面接まで進め内定をもらえました。ある企業では人事課長に本社のカフェテリアに呼ばれてぜひうちに来てほしいと言われたこともありました。その中で1番最初に内定をくれた今の会社に入社しました。

大学院も研究で学会賞(学生向けの軽い賞ですが)を貰うことができました。

 

入社後から今

入社後も勉強を続けていました。すると社内でも少しづつ結果を出せるようになり、今は社外の国際会議等に委員として参加するなどキャリアも積めるようになり、その関係もあって去年から大学にも籍を置くなど人生が良い方向に変わってきています。

 

受験生に言いたいこと:受験に失敗しても人生なんとでもなるよ

長くなってしまいましたが、受験に失敗しても勉強を続けていれば将来どうにでもなります。受験は18歳時点での学力が人より少し良かったかどうかに過ぎません。その先の人生まで受験で決まってしまうなんてことはありません。

受験後はひどく落ち込むと思いますが、その挫折によって自分を真剣に見つめなおすことができるのは受験に失敗した人だけの特権だと思います。受験に成功した人達は挫折を経験せずそのまま大学で遊ぶかもしれませんが、受験に失敗したあなたはそこで1度自分の人生を見直す大きなチャンスを得ることができます。

人生長い目で見て頑張ってください。